目の病気について

飛蚊症の原因は?治療方法は?


目には角膜、水晶体が前面にありますが、その後ろ側は硝子体という固まりでゼリー状の状態です。水晶体と同じくこの硝子体も本来は透明ですが、なんらかの理由でここに濁りが出ると視界の中に何かが見えるようになります。形状は糸のようだったり虫が這っているようだったりしますが、目の中で蚊が飛んでいるように見えますので飛蚊症と呼びます。


飛蚊症はある日突然気づく事が多いです。特に最初の頃は、異物が小さいですので日常生活をしている分には気づきにくいのですが、例えば白い壁や無地の天井をふと見た時に、視界に何かチリのようなものが見えてびっくりします。しばらくの間はとても気になります。


飛蚊症の大半は危険な目の病気に関係がなく、年齢や近視が原因で硝子体が濁る生理的なものにすぎませんが、毎日常に気にかかってしまい、慣れるまで数か月もかかったりします。ほとんどの場合それ以上見えるチリが増えることもありませんので、慣れてしまうと気になる事は減っていきます。


なお飛蚊症の症状の中でも、加齢などによって起こる生理現象ではなく、危険な病気の場合がありますから、症状が出た場合にはまず診察を受けて確かめる事が大切です。飛蚊症の症状が出る原因は硝子体混濁といい、硝子体が何らかの理由で濁ることですが、その根本の原因の一つに網膜剥離があります。これは網膜がはがれて硝子体の中に入ってしまうことですが、これですとどんどんと視力が落ちたり、まぶしくて見えなくなったりします。


この場合は入院して手術する必要があります。硝子体が混濁するもう一つの原因に硝子体出血があります。こちらはスポーツのぶつかりなどで眼球そのものを傷つけたりして硝子体の周辺で出血が起き、それが硝子体に入ってチリのように見えるというものです。


普通は薬物で治療します。この場合気をつけなくてはいけないのが、出血の量が少なければ自然と吸収され、症状が治ってしまうことがあることです。目を強くぶつけたりした場合は、もし量が少なくても診察を受けるべきです。逆に、出血の量が多いと飛蚊症というより視界が血で赤く見えるようになってしまいますが、その場合もやはり手術が必要になります。